住宅ローンアドバイザーの石塚です。
現状維持バイアス という言葉があります。
未知のものや変化を受け入れられず、今のままでありたいと望む心理作用
とされています。
現状維持バイアスは、プライベートでもビジネスシーンでも日常に深く関わっています。
特に男性に多く現れる傾向だそうで、僕自身も自覚症状が多々あります。
一説には人類がまだ狩猟民族だった頃の名残で、男性は
「いつもの狩場に いつものメンバーで いつもの獲物を いつもの方法で仕留める」
という
昨日までと同じ事をしていれば、昨日と同等程度の結果が得られる可能性が高い
事に対し、
昨日までと違う行動を取ると、必要な獲物が取れず集落で待っている家族へ食料を持ち帰れないかもしれない、
最悪の場合自身の生命の危険もある
= 行動パターンを変えるのは危険な事だ
という本能が働くそうです。
とはいえ、家族や仲間が増えればより多くの食料・生活必需品を確保しなければならない、昨日までと同じではなく、
思考/行動を変えてより多くの成果を得る努力をしなければ、自分とその家族、仲間を守る事が出来ません。
昨日と同じでは望む結果が伴わないが、行動を変えると最低限の結果すら得られないかもしれない
このリスクとリターンの間で葛藤が起き、
それがストレスになる事が本能的にわかっているので男性は時に「優柔不断」になり「問題を先送り」にしたくなるという事です。
安定を求めるあまり、変化・成長する事を拒む・・・というのは仕事をする上でもよくあります。
だれだって慣れている業務の方がいいし、新たな分野にチャレンジして上手くいかなかったらどうしようと考えます。
とはいえ、いつまでも同じ仕事をしていれば当然に地位や所得が大きく変化する事もありません。
後輩・部下に追い抜かれる事もあるでしょう。
もう随分前になりますが、僕の仕事への考え方を大きく変えるキッカケを作ってくれた方から教わった考え方のひとつに
生き残るのは力の強い者ではなく変化を恐れない勇気を持った者だ
という言葉がありました。
このままではダメだな、と思ったその日が変化するチャンスです。
もう〇〇歳だし・・・ではなく、未来から見れば今日が一番若い と考える事が重要だと感じます。